22004 1/4

B級CPUの逆襲〜ApplebredとThorton〜

2.Thortonの場合
※作者の怠慢により文字ばっかです。
んで、次にThortonですが、もしL2が512Kになれば2800+相当(FSBが違うのでそう簡単にはならないが)なるという夢あふれるCPUです。が、ThortonはDuronの時と違いそう簡単にいきそうにはありません。Duronが在庫余剰気味なThoroughbredの使い回しに対し、ThortonはBartonの使いまわしですが、Bartonは今でもAMDの主力商品ですのでわざわざL2を半分殺してThortonにして価格を下げて販売するとは考えにくいからです。もっとも価格を下げて、といってもThorton2400+が\8500ちょいに対し、Barton2500+バルクが\8000台後半です。値段的には全くおいしくないのですが>Thorton2400+・・・やっぱ、L2の不良品が使いまわされているかなぁ・・・まあ、そんなこといってもやってみなわからんわけですが

いきなりはまる
とりあえずDuronの時と同じように、傷モノにする前に起動確認してみましょう。

ちゃんとThortonと認識されています。

ちゃんとAthlonXP Thortonと認識されています。では軽くオーバークロック耐性でも調べてみましょか。
倍率を16倍にセットして。

AthlonXP 2400+

あれ?おかしいな?もう一度設定して・・・

AthlonXP 2400+

ちゃんと16倍に設定してあるよな?

AthlonXP 2400+

・・・

AthlonXP 2400+
AthlonXP 2400+
AthlonXP(以下略

・・・来ました。倍率固定です。こいつ。
確かに40週以降のBartonには倍率固定のものがありますが、Thortonもとは・・・ってか、コア使いまわしだからあってもおかしくはないですが。
となると、オーバークロックするにはIntelのCPUと同じくFSBを上げるしかないのか・・・
AMDの良いところは倍率がいじくれるところだったのにAMDよ、おまえもか(叫
ってか、AK77-400NはFSBにつられてPCIのクロックも上がって行きます。PCIが33MHzになるのは、100MHz、133MHz、166MHz、200MHzの4種。166MHz*15の2500MHzなんで動くわけなかろう!!(いや、動くかもしれないけどさ・・・)というわけで、 オーバークロック耐性は調べず、低電圧耐性を調べてみます。
AthlonXP2000MHz 定格:1.65V
Vcore状態
1.45V各種ベンチ問題なし
1.425Vπ通らず
1.4VWindows起動でこける
・・・となると、常用できそうな値は1.45V。可もなく不可もなくといったところでしょうか?
なんか雲行きが怪しいですが、L2=512K化に挑戦してみましょうか?

さらにはまる
L2の結線手順はDuronの時と同じです。さてどうなるか・・・

L2cache:256k

あれ塗りが甘かったかな?

L2cache:256k

端子がしっかり露出してなかったのかな?

L2cache:256k

・・・

L2cache:256k
L2cache:256k
L2cache(以下略

さっきと全く同じパターンやぁ!!いくらやってもL2=256Kのまま。512Kになって起動しない、とかではなく256Kのままです。
雲行きが怪しいを通り過ぎて大雨が降っています。

はまって抜けなくなる
私の愛したL2は変わらなかった・・・何故だ!!
と、アホなことを言いつつweb上をさまよいますと、
「倍率固定のDuronはいくらやってもL2→256kにならなかった。またL3いじくっても倍率が変わらない」という一文が。

倍率固定のものはL2が変わらない?
L3いじくっても倍率が変わらない?
ってか、Duronにも倍率固定ものがあるの?
ってか、なんでこんなCPU買ってんの?


いろんな情報を吸収しすぎて混乱してますが、まとめるとこんな感じ。

・Barton、Thorton、Thoroughbred、Applebredにかかわらず、40週以降のものには倍率固定のものがある。
・倍率固定のThorton、ApplebredはL2を結線しても変わらない。
・倍率固定のものは、CPU内部で設定がなされているので、表面のブリッジをいじくっても何も変わらない。


・・・まじっすか?ためしにL3をカットして16倍に設定してみますが、

AthlonXP 2400+

もう1行だけで十分です。L3をいじくっても倍率が変わりません
大雨を通り越して嵐です。時間100mmです。風速40mです。雷です。雹です。近くの体育館に避難です。

それにしてもなんでCPU内部で設定がされているのに、それらしくブリッジが加工してあるのでしょうか?謎です。

・・・というわけで、ThortonはBartonにはなれませんでした。ThortonはThortonとして、2000MHz、L2=256kとして一生を過ごすことになりました。既に傷モノだから売れないし、いっそのことヒートシンクレスで起動させて焼豚にでもしてやろうか?とも思いましたが、そんなことしても自分がへこむだけですのでやめました。
いまThortonはA7V133に乗っかってます。FSBを133MHz以上に設定するとPCIもつられて延々と上がっていってしまうのである意味ちょうど良いマザーです。

追伸
Duronは47週だったにもかかわらず、しっかり倍率変更もL2=256K化もできました。もしできなかったら焼リンゴにしてたかもしれません。
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