2004 2/6

SATAでガチャコン
〜リムーバブルケースのホットプラグ化〜

電源落とすのめんどいじゃん
某2ちゃんねるでは以前からこんな事が流行ってるみたいです。

激安リムーバブルケースViPowerを使ってガチャコン!!

ViPowerとはパソコンショップで売られてる激安リムーバブルケースで、ガチャコンとはホットプラグ、つまりOS起動中にHDDを入れ替えする、とのことらしいです。
ホットプラグ対応のリムーバブルケースは以前から売られてますが、高価なそれらの製品を使うのではなく、 安いVipower変換基板を使い、低価格でホットプラグを実現しています。
その中でも最も便利でパフォーマンスに優れるのは

SerialATA

あのほそーいケーブルのアレです。SerialATA(以後SATA)の魅力はなんといってもその転送速度の速さです。USB2.0やIEEE1394はもちろん内蔵のUltraATA133よりも早い(理論上は)のですから。そこで私も、SATAでガチャコンをすべく手持ちのリムーバブルケースを改造してみました。

前準備
・・・ということでいろいろ物資を調達しなければなりませんが、SATAでガチャコンを実現するためにはいくつかの越えるべき壁があります。

1、ホスト側、デバイス側ともにSiliconImage製のチップを採用している必要がある。
→つまりSiliconImage製チップの乗ったSATAカードと変換基板が必要。

2、変換基板の電源はHDDの電源と連動してON、OFFしなければいけない。
→変換基板の電源をATX電源からでなく、リムーバブルケースの基板から直に取る。

・・・とまあ、この2つだけなのですが、1はまあいいでしょう。SiliconImageチップの乗ったカードや変換基板などわんさか売ってますので。
私にとって最大の問題は2の「リムーバブルケースの基板から直に取る」・・・つまりはハンダ付けが必要になる、ということなんですね。
つか、ハンダ付けなんか中学校以来まともにやってないし・・・まあ、何とか・・・なる・・かなぁ?

改造開始
さて、この改造をされてる方々はVipowerのケースを使っている方が多いようですが、今回改造するのはオウルテックのケース(OWL-MRS27A-UAE/133)なので 若干分解の方法などが異なります。まあ、理屈は一緒なのでそんなに難しいものではないのですが。
ちなみにVipowerを使った改造をされる方はコチラを参考にしてみてください。ここより遥かに有益な情報がわんさか載ってますので。
お約束ですが、改造してどうなっても自己責任ですのでそこんところ宜しくということだけ付け加えておきますね。

その1、リムーバブルケースのフレームをひっくり返し、後方のねじをはずします。

見づらいけど、赤丸の部分


その2、金属のふたが外れますので、基板部分をはずします。

少し外しづらい
はずす前にファンのコネクタを抜いてしまいましょう。
基板は赤い矢印の部分のプラ製の止め具にはまってますので少し広げてやれば外れます。またその際、IDEと電源部のコネクタがフレームと干渉しますのでフレームも少し広げてやりましょう。

その3、基板を外したところ

電源部のピンアサイン
Vipowerの基板にはご丁寧にも5V、12Vなどの印刷がされてましたが、オウルテックのものには書いてなかったので調べてみました。
この5Vのところに電源ケーブルをハンダ付けし、SATA変換基板に繋いでやればHDDと変換基板が連動して電源ON、OFFになります。

その4、SATA変換基板

変換基板とぶった切った電源ケーブル
今回はオウルテック製の変換基板OWL-CHGSAを使いました。SiliconImageSiI3611を積んでます。
価格も1480円とそれほど高いものではありません。 変換基板自体にはなにも加工はしませんが、付属の電源ケーブルは接続用のコネクタを残して切ってしまいます。
また、12V用の黄色い線もついてましたが、今回は必要ないのでそれも切ってしまいます。

その5、ハンダ付け

・・・なんとか繋がってる
さていよいよハンダ付けです。赤い5Vの線を基板の5Vのところに、黒の線をGNDの部分にハンダ付けします。ちなみに真ん中2つはGNDですので黒の線は どちらにつけても(くっついてしまっても)構いません。
あらかじめ、電源ケーブルの方にハンダを施しておくと楽チンです。
んで、出来上がったのが上記の画像。機械科の学校を卒業したとは思えないほど素晴らしい出来になってしまいました・・・くっついてりゃいいんですよ。えぇ
このあとテスター等でちゃんとくっついているか、他の部分とショートしていないかよく点検しましょう。特にショートしていた場合まず間違いなく基板が死亡しますので気をつけましょう。

その6、基板の取り付け

最後の最後でボケ画像
さてハンダ付けした基板をフレームに戻し、変換基板をIDEのコネクタに刺して終了です。

感想とか

テスト風景
テストして使ってみましたが、いやあ、快適です。リムーバブルケースに入っているとは思えないほど速度も出ますし。
ただ、USBの時とかと違いデバイスの取り外しなどのアイコンは出ませんので、取り外し(電源ON、OFF)はリムーバブルケースに付いているスイッチ(今回使ったオウルテック製のケースの場合は鍵)で行うことになります。別に不具合は起きてませんが、気になる方はデバイスマネージャーからドライブの削除を行った方がいいかもしれません。

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