2002 9/21
運命が定められたHDD |
今回は富士通のHDDのお話。
1〜2年位前まで富士通の3.5インチHDDはその手の間で密かな人気がありました。
他社に先駆けて流体軸受モーターを採用し、静音性に優れ速度も速い。それでいて値段も安め。
HDD単独では市場にはあまり出回らなかったため、主立って表面には出てきませんでしたが
静音を重視するユーザーは指名買いなどもしていたようです。
また自社製デスクトップパソコンだけでなく、他社製のパソコン、外付けHDDとしてはかなりの数が出回っていたようで
、その数は相当数に上ると思われます。
しかし2001年冬、富士通はデスクトップ用3.5インチHDDの部門から撤退、理由は「採算が合わない」とのことらしいです。
その撤退を惜しむ声も聞かれましたが、秋葉原などではしばらくの間相変わらず富士通のHDDは売られてました。
また中古屋などに大量に入荷し、お買い得価格で売られていたりもしたので別段今までと変わりなく入手できました。
・・・と、まあ、なんかいい話になってますが、最近になって状況が変わってきて・・・
そもそもは2001年の夏、ネット上で「富士通のHDDは突然死する」という話題が挙がりました。
そのときは、まあ、夏だし暑くて飛んだんじゃないの?程度にしか思ってませんでした。
しかしご臨終の報告は少しづつながらも増え続け・・・年が明けてもぽつぽつと報告されました。
そして2002年7月、富士通は同社製HDDの一部のロットに不具合があることを発表。対象機種のHDD無償交換に応じることになりました。
それからすぐIBMやNECやシャープ、外付けHDDを製造してるIOデータなどが不具合に関する対応方を発表(詳しくはここ)。大体の場合は無償交換になるようですが。
ここでひとつ問題が。パソコンに搭載されずに、バルクとして市場に出回ったHDDはどうなるのか?まあ、自作してる人であれば
ほとんどの場合こっちのケースに当てはまると思うんですが、現在(9月)富士通としては「交換には応じられない」とのこと。
とりあえず、バルクで買ってしまった人はショップの保証期限内に壊れてくれることを祈るか、そのままご臨終を看取るか、
どちらかしかないようです・・・
で、ふと横を見ると富士通のHDDが・・・
FIJITSU MPG3102AT-E |
なぜにあなたは死に急ぐ?
さて、コレが該当ロットであるかどうか見てみましょう。
某2ちゃんねるでこのHDDの不具合がかなり以前(2001年夏)から報告されていて、不良ロットの見分け方なるものも書いてあります。
但しココの住民の方も言ってるとおりコレはあくまで経験に基づくネット上での情報であり、正式に発表されたものではありません。その辺のことをしっかりご承知ください。
・HDD裏面の制御チップがCIRRUS LOGIC製で稼動中に異常発熱する
・型番はCL-SH8671-450E-A4など、型番の末尾が、A[n]で、nが6以下のものが危険性が高い模様。
それに加えて、製造年月が、2001-3以前のものなら、ほぼ確実に該当ロット。 (原文そのまま)
では、このHDDに乗ってる制御チップですが・・・HDDをひっくり返して、よいしょっと・・・
CIRRUS LOGIC製チップ |
放熱といえばヒートシンク |
冷却といえばCPUクーラー |
まあ、これらの対策は既に先人の方々も行っていて(CPUクーラーはないだろうが)、それでも死亡という報告もあがっています。
HDDは故障確率が高い上、飛ぶと非常に大きな損失を被るパーツでもあります。もし少しでも不安があるようだったら他のHDDに交換したほうがいいでしょう。そのほうが精神衛生的にもいいですし。ちなみにウチでは検査マシンの起動ドライブとして使ってます。従って消失しても困るようなデータは何も入ってません。
ヒートシンクはっつけただけで効果あるのかなぁ?逝ったらそのときまたここで報告します。