2007 6/9

ACアダプタ駆動のマシンでも作りましょうかね、
ということで


・作ります、けどその前に・・・
まあ、表題のとおりです。では作りましょう・・・の前に少し前置きでも。

あー、まずは全く本文と関係ないのですが、まともにこのサイト更新するの約2年ぶりであります。ホントすいません。
相変わらず、タグ手打ちで作ってます。見辛いとかよく分からないとかいろいろ御不満もありましょうが、作者のスペックが低い事による仕様とさせて頂きますので諦めて下さい。

・・・じゃあ、本文に入りましょうか。
PCの電源をACアダプタ化することのメリットとしては
1.静かである
2.消費電力が下がる
3.自己満足
などがあります。
 「1.静かである」については言わずもがな、ですね。中にはファン付のACアダプタ、というものも存在するようですが・・・

 「2.消費電力が下がる」について簡単に言うと、普通のATX電源はそれ単体で何Wか電力を消費している場合が多々あります。どれくらいかは電源によってまちまちですが、概ね数W〜十数Wくらいでしょうか?
ACアダプタを使用する事により、その十数W分の電力を節約することができます。なんでそんな事になるかは知りませんのでご了承ください。

 「3.自己満足」・・・だってさ、普通に考えりゃさ、今や静音電源なんてものはいくらでも選択肢があるし、どう考えたって
AC化する事によって節約できる電気代<<<<<ACアダプタの値段なわけですよ。
ので、あらゆる不利な条件には目をつぶりACアダプタ化したいからするんですよという確たる意志が必要になります。
その代わり、完成した暁には出来たマシンを見てニヤニヤ出来る、という一見危ない満足感を得る事ができます。

一方、デメリット、というか問題点は
1.消費電力が限られるので、マシン構成に制限が出る
2.コストがかかる
3.安定性、耐久性
などがあります。
単位出力当たりの値段で見れば、ACアダプタの値段はATX電源に遠く及ばず、また出力も大きくないためマシン構成が大きく制限されます。
また、安定性、耐久性もあるのかどうかよく分かりません。これらを踏まえ、それでもACアダプタ化したい、と思うであれば作ってみる価値は 十分にあります。
・・・我ながら、何書いてるんだかよく分かりませんね。つまり「作りたいから作る」この心構えさえあれば他には何もいりません。


・じゃ、作りますね。その1.ACアダプタと基板を固定するために
というわけで、さっさと作ってしまいましょう。
まず、主役のACアダプタ、ですが
主役たち
バルクなんでこんなもんです。
容量
12V 6.67Aで80W
思いっきり中国語

4980円で売られていた比較的安価なACアダプタ電源+基板です。出力は80W。
コネクタはATX20ピン*1、12V(いわゆる田んぼコネクタ)*1、HDD用4ピン*1、FDD用4ピン*1とシンプルな構成です。
バルク、という事でメーカーは不明ですがおそらくNoahというMini-ITXのケースについていた電源だと思われます。

で、当然ですが、このままではケースに取り付けられないので何とかします。
まあ、どんなやり方でもいいのですが・・・今回はこうしてみました。
1.用意するもの
.コードを収納するアレ(?)を用意
100円ショップで売ってます。
2.穴開けの下準備
まず、基板の穴に合わせ印を付けます。
3.印の部分に穴を開けます
 
4.ネジとナットで固定
 
5.横から見たところ
 
6.裏から見たところ
 
7.最初に外した裏蓋を付けます
緩かったんでテープで固定しました
8.それを裏から見たところ
 
9.最後に裏に両面テープを張ります
これでおしまい

こんな感じで足を付けます。
少し補足すると、まずコードを収納するアレ(?)には最初から両面テープがついているものもありますので、この方法でやるのならばそちらのほうが便利です。
また、後で出てきますが、今回はケースの底面に固定するのでコレで十分ですが、側面や天板(つまり基板が上下逆向き)に取り付けるときは、もっと強力な両面テープを使うか、ネジ止めなど他の手段を考えたほうがいいと思います。
電源基板が落下したらシャレになんないですから。


・その2.チョイトラブル
で、めでたく足が出来たわけで、後はケースに取り付ければいいだけなんですが・・・ここでちょっとトラブル。
ACアダプタ側のコネクタを基板側のコネクタに挿すことが出来ません。

よく見ると・・・おいこら、径が違うじゃねぇか

合わないんですよ、ええ(泣)

ちょっと分かりづらいですが、
ACアダプタ側(右側):内径2.1mm 外径5.5mm
基板側(左側):内径2.5mm 外径5.5mm

となっているわけです。なるほど、そう来たか・・・さすが安物バルク電源。というか、これ初期不良扱いじゃね?と思うかもしれませんが、この電源を買ったのはだいぶ前、初期不良交換期間なんぞとっくに過ぎてます
買ったらとっとと動作確認すればよかったのにねと今更言っても後のカーニバルですので、自分で何とかするしかありません。
といっても、たいしたことではなく・・・
ACアダプタの径を変換するヤツ
1つ60円也
無事接続完了
ただ、露出部が多いのでテープ巻きました
ちょっと回り道も自作の醍醐味、という事で軽く流しましょ。

・その3.後は・・・普通です
では、さっさとこいつをケースに取り付けてしまいましょう。今回用意したケースは

V-TECH VT-123
電源なし
中身
首尾よくV-TECHのMicro-ATXケース VT-123(電源なし)が980円という格安で売られていたため捕獲してきました。
このケース、電源が特殊形状でなためか、980円でも電源無しではあまり売れている様子はありませんでしたが、 今回は電源なんぞ要らないのでコレで十分です。というよりまさに大ヒットです。
今日日電源いらないっていってもおいそれと燃えないごみで捨てらんないですからね。こないだ市役所に聞いてみたら産業廃棄物として処理してくださいとかいわれましたし。
まあ、産廃かどうかなんてことはどうでもいいんでさっさと進みましょう。
ベタッとくっつけるだけ 
せっかくなのでファン付けてみました

ACアダプタ化してファン増やしてんじゃ本末転倒じゃないの・・・?とか思うかもしれないですが、あんま気にしないでください。
一応5V化して静かにしてますんで・・・

ここまで来たら、後は普通に組み立てるだけです。
CoreDuoT2500機になりました
電源接続部はプラプラ・・・

簡単なマシンの構成としましては
CPU:Intel CoreDuo T2500
マザーボード:GIGABYTE GA-8I945GMMFY-RH
メモリ:PC5300(DDR2 667) 1GB*2
HDD:東芝の2.5インチ SATA 80GB

となっております。やっぱAC80W程度だとCoreDuoマシンあたりになりますね。
あと補足として、2.5インチHDDはScytheのQUIET DRIVE2.5に入れてます。
またCPUクーラーはGA-8I945GMMFY-RHに付属してたものがどっかいってしまって探すのめんどいんで Aopen i975Xa-YDGに付属していたCoreDuo用のもの使用。ファンはXinruilianの7cmファンに交換してあります。

マシンの組み立てとしては特筆する事は何もないのですが、電源接続部は特に何も加工することなくケース外に出てますんで 宙ぶらりん状態です。何とかしたほうがいい気もしますがめんどいのでそのままです。

さて、動くかどうかテストです。起動させて、数分ほったらかしてBONIC起動させてCPU使用率100%にして・・・特に問題はありませんでした。

CPU温度が95℃だったこと以外は

CPUクーラーを取り外してみると、コアに塗ったグリスがCPUクーラーに全くついてない・・・つまりは全くコアに触れてない状態で起動してたんですね。・・・よく燃えなかったな。昔のAthlonだったら即死でした(笑)

よって、CoreDuoはCPUクーラー無しでも起動できる!!Q.E.D.

・・・なんてことを言ってる場合じゃありません。何とかしなければ。
GA-8I945GMMFY-RHに付属してたCPUクーラーを探せばいいのですが、さっきから申し上げているとおり探すのがめんどいので他の方法を考えましょう。
というわけで、
銅板でも乗っけとくか

本来はPnetiumM/CoreDuo使用時にSocket478用クーラーを載せるときに使う銅板を挟んでみました。
ただi975Xa-YDG付属のクーラーにはスポンジがついてますのでこのままでは使えません。とってしまいましょう。
本来こうなってます。
取りました。

丁寧にはがしていって、跡が残ったらシンナーか何かで擦ってやれば綺麗に落ちます。
取り付けたところ
見た目には何も変わらない

間に板を挟んだ分、圧が上がって取り付けるの大変かな?と思ってたんですが、すんなり取り付けられました。
i975Xa-YDGのクーラーもCoreDuo用だから大丈夫だべ、と安易に付けたらこのザマです。何事にも注意が必要ですね。

・で、完成です

完成
裏側

途中いろいろ寄り道もありましだが完成。
CoreDuo機と言うことでファンレスには出来ませんでしたが、ファンの回転数を絞っているため音は全く気になりません。まあ、私の主観ですが。
ちなみに写真でVT-123が2つ映ってますが、下は何も入ってません。安かったんで2つ買ってしまいました(笑

完成したからにはBONIC専用機として24時間フル稼働してもらうつもりですので今度トラブルが起きないことを祈りつつ見守って行きたいと思います。

・おまけ1
さて、24時間起動させるとなると気になるのは消費電力と安定性ですが、

まず、消費電力(ワットチェッカー使用)
アイドル時:22W
Max(BONIC解析、CPU使用率100%):45W

と、べらぼうに低消費電力なわけではありませんが、DualCore100%で45Wであればまあまあではないかと思います。
余談ですが・・・そう考えるとノートPCって凄いですよね。アイドル時の消費電力なんか1桁ですし・・・

次に安定性ですが
CPU使用率100%時に約50℃前後(室温24℃)、まあ許容範囲内でしょう。
ただ、これから夏場に向けてどうなるかは実際に動かしてみないと分かりません。
参考に、コレより前に作ったCoreDuoT2500+ACアダプタ駆動のマシンはまだ2ヶ月間だけですが、24時間CPU使用率100%でも問題なく連続稼動しています。

・おまけ2
上の画像(完成ってヤツ)の右側に変なものが写ってますが・・・コレです。

なに、コレ?

なに、コレ?というか、もう見たまんまです。
実は、ACアダプタ自体も結構発熱します。上の画像のようにスチール棚に乗っているなど、アダプタ本体がどこかに触れていればそんなにでもないのですが、どこにも触れていない、例えば宙ぶらりんのような状態だとかなりやばげな感じに発熱しますのでご注意を。

で、上の画像は何かというと、アダプタ本体に熱伝導シールでヒートシンクをくっつけたもの。はっきりいって効果があるのかどうかは分かりませんが、一応気休めという事で。

ちなみに左側のヒートシンクはAlpha PAL-8045です。かつてSocketA用のクーラーとして大活躍し、我が家にも5〜6個あったのですが、このご時勢、SocketAのCPUを使う機会もなく何個かは既に処分してしまったのですが、たまたま近くに残っていたヤツがあったので付けてみました。
まさかこんな使い方されるとは夢にも思っていなかったでしょう(笑
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